2011年5月18日水曜日

北海道南西沖地震の復興経験共有化プロジェクトスタート



本日5月18日、19日 けんちく隊メンバーの北海道大学建築計画研究室を中心とした第一回奥尻島調査が行われます。
目的は東日本大震災被災地、被災者に向けて、北海道南西沖地震の復興経験情報を提供するためです。ご存じのように1993年の北海道南西沖地震で発生した津波は北海道奥尻郡奥尻島を襲いました。
それから約18年、奥尻島が遂げてきた復興の過程を集落、生活、産業、インフラなどの様々な角度から伝えることは東日本大震災の被災地が復興に立ち向かうための大きな支えとなるのではないかと考えました。
先週、建築学会の視察に参加した建築隊のメンバーからは、いまだ被災地では復興のための情報が少なく混乱しているとの報告がありました。国、自治体が懸命に計画を策定していますが、被災者に直接届く情報は非常に限られているようです。しかし、集落移転の是非を問う住民アンケートの締め切りが迫っている自治体もあるようで、住民の皆さんは少ない情報の中決断を迫られているとの報告もありました。
そこで、けんちく隊では今回の奥尻調査を踏まえ”一目でわかる被害復興情報シート”を作成し、ウェブ公開と被災地への配布を考えています。
できれば5月中、できるだけ早い公開を目指しています。
当時の報道、被害調査、法律制定、学術論文の内容から復興情報を整理し、どのような復興過程がどれくらいのスピードで進んでいったかをわかりやすく伝えたいと考えています。
その後はさらなる調査と、奥尻島の経験を生かした復興モデルの提言を行いたいと思っています。
被災地から離れた北海道にいる我々として今できることをできる限り行いたいと思っています。
被災地の皆様、けんちく隊に関心を持っていただいた皆様からも、けんちく隊の活動へのご意見、ご要望を受け付けております。どうぞ気軽にご連絡ください。

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